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社会之底辺這う朽縄改め、社会之底辺×食物連鎖乃天辺迄÷児のBLOGサイトです。 最初の記事2つは注意事項で御座います。
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ちっぽけなオマエはそれでいて輝いていて
オレの人生を変えちまう位凄いのさ
どうかしちまうぜ
 

 

 

【騒音と5000イェン】
 

 

 


ジャラジャラジャラジャラジャラジャラ
ジャラジャラジャラジャラジャラジャラ
ジャラジャラジャラジャラジャラジャラ
ジャラジャラジャラジャラジャラジャラ
ジャラジャラジャラジャラ
 

 

鼓膜へと伝わる空気の振動を遮断しようと
苦し紛れに外耳道に人差し指をつ突っ込む。
それも虚しい抵抗でジャラジャラと耳障りな音は聴こえる。
少しは、まぁマシかと思いきや構造なんだか
俺の耳は無駄によくてクリアに聞こえる。
何だってんだ無駄にいらない隠された才能系か?
高性能収束聴診器か?
いや、だからって此処で諦められるか頑張れ俺。
流されるだけなんてまるであの騒音の元の奴みたいなもんだぞ。
そんなんじゃ学生運動みたいに戦車の前に
立ちはだかれないぞってそれは違うな。
とりあえずそうだ耳の構造を思い出せ。
化学咒式士らしくクレバーに行こう、
この際アレだ『それって生体咒式士じゃない?』とか言う
脳内のツッコミ役俺に蓋をしろ、むしろ殺せ。
まず、聴覚は音の刺激による感覚だ。
人間は耳によって音の強弱・高低等を聞き分ける。
耳の形状に問題はない・・・よな、うん普通だ。
空気の振動として伝わってきた音(音波)は、
耳殻つまり俺達が一般に耳と言っている部分の事だが、
集められ外耳道を通り、その奥にある鼓膜を振るわせる。
鼓膜の振動は中耳と呼ばれる空気室内の耳小骨によって
内耳のうずまき管に伝えられ、
(うずまき管の内側に満たされているリンパ液に振動として伝わって)
基底膜の上にあるコルチ器官に有毛細胞(聴細胞)が、
強い音では強く、弱い音では弱く刺激する。
うずまき管を伝わる振動は、高音では中耳に近い部位、
帝位音では遠い部位の基底膜を振動させ、
その部位の有毛細胞を刺激する。
で、このように受容された音の強弱や高低の情報が、
有毛細胞から出ている聴神経によって脳に伝えられ、
音が知覚される。
その事から再びよく検討して俺が出来る俺なりの対処法は
央華料理餃子の如く耳を丸める。
出来れば両手で。
 
 

 

 

 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 

 

 

 

 

「どうしたガユス?前回既に前前から私が薦めていた
  脳摘出手術をしたと思ったのだが、まだあるのか?」
「オイ、それだと
『アナタは脳があるから馬鹿ですね。可愛そうに。』
  って事かギギナ。」
「私の言わんとする事がわかったのはかなりの驚きだ。
  やはり私の思い違いで手術は成功したのだな。
  成功すれば生存率皆無と言う何術を。」
「そしたら俺ってつまり死んでるって事ですかギギナさん。」
「死んでるも当然の目と人生を歩んでいるな。」
「言葉の暴力って言葉を知ってるか?
  上手くいけば証拠不十分で不起訴と言う
『あら簡単!!誰でも出来る完全犯罪ムカムカ・この胸の憤りは何?
  コレって殺意なのかしら!?あの野郎気に障るの、ぶっ殺せ☆』の
  トップページを飾りそうな勢いだそうだぞ?」
「言葉の堕落と言うものを知っているか?
  誰でも簡単に使える事から生じた悲劇だ。
 特に眼鏡の台座がその悲劇の主人公で
   大不評絶非難中らしと専らの噂らしい。」
「俺が悲劇だったらオマエの場合はノンフィクションだろ。
『尚、この作品に出てくる人物・団体・事柄は全てノンフィクションであり、
  実際の人物・団体・事柄の通りです。』だ。」
「さて、あの台がよく出ているみたいだな。
  ガユス、軍資金もとい元手を出せ。」
「ああ、わかった。
  ほらよ・・・て、何でオレが出さなきゃならないんだよ!!
  オカシイだろ!!」
 

 

 

ギギナが月賦とか言って次から次へと
新しい咒式具を買ったりするから赤字になるんだ。
たんまり入ったと思ったらそれが全て借金返済・月賦払いに回され、
その僅かな残りも支払い終わってないのに
次の月賦になるのんだからたまったもんじゃない。
誰だよ、ギギナと一緒に共同で口座とか言ったの?
・・・・・・・・・ええ、俺ですよ、そうですとも。
 

 


ゴソゴソゴソ
 
 

 

うーんなんか懐を探られているようなカンジだな。
こうダイレクトパスってみたいに外套の胸元から
手を差し入れて内側の胸ポケットを探ると言う。
カンジと言うかそうですね、ギギナさん。

 
「えーとギギナ。その俺の懐を弄(まさぐ)ってる手は何ですか?」
「私の手だ。」
「わーそんな事聞いてないんだけど、簡潔なお答えありがとう。
  生憎妙な趣味に対して偏見を持つと言う良識の狭い、
  心の貧しい俺は素直にそのお誘いを喜べないな。」
「『私の体だけが目当てだったのね。』ではなくあくまでも私の目的は金だ。」
「それって『私のお金だけが目当てだったのね。』
  で、堂々と言える奴じゃないよな。てかその無表情で演技力を発揮するな。」
「さて、元手も入ったしやるか。」
「・・・・・・・。」
 

 

 


ギギナの手には5000イェンが握られていた。
悲しい事に今の俺の全財産だ。
 
 

 

 

コイツに協調性と言う人間社会を造る上でなくてはならないものってか
社会的動物として備えていて当然と言うものを持ってないんだろうか?
無一文で俺は最初から座るつもりもないけれども手持ち無沙汰過ぎるぞ。
座るトコと言ったら台の前の椅子しかない。
やらない奴が座ってたらどんな目で見られるか・・・。
すっちまったのか?とか憐れまれたら本気で死にたくなる。
俺はギャンブラーじゃなくそんな所は極極平凡でてか
むしろ狸の毛皮を取るための罠に投資するような金はない。
かと言って座っている客が全員が全員やっているわけじゃない。
連れの稼ぎップリ、又は負けップリを見ている奴もいる。
俺もギギナの負けップリなら是非みたいが
先程、ギギナが台を選んでいるときに。
よく出ている釘打ちの甘い当たり台の前で
ウハウハとしか言えない状況で顔が緩みきり、
幸せな人の顔を見ると殴り倒したくなると言う
なんとも人間味溢るる行動を取る奴の
存在を忘れきっていた男に目をつけ。
首筋に手刀――――――上手く入っても死ぬし、
下手に入っても死ぬー―――を叩き込んで床に転がした。
勿論、今まで稼いでいた金となる銀色の安っぽい輝きのものもゴッソリ。
それってもしかしちゃってもしかしなくても
やっぱり犯罪じゃないんですかギギナさん?
ガンバ、俺。
え、止めるのか。
それは無謀過ぎるだろう。
 

 

 

 
先程まで儲けていた今は床で
幸せそうな顔をして転がされている男の顔を見た。
今頃、いい夢見ているんだろうか。
良心が疼く。
 
 

 

 


チャラチャラチャラチャラチャラ
チャラチャラチャラチャラチャラチャラ
キュンキュンキュンキュンキュ
ンキュンキュンキュンキュンキュン
タッタタッタラー♪
 
 

 

 

 
場に合ったそしてギギナの顔に
不釣合いな機械合成音の歓声。
玉が流れの様に吐き出される。
足元にケースが積まれる。
結局ギギナはそれから閉店までその男の様に犠牲者を増やし続けた。
つまり、そう調子に乗って儲かり続けるハズもないのに
止めときゃいいのに銀玉の投資を続け、気がつけば元でなしになって。
儲かっている客の背後にコウガの忍の如く静かに立ち、
手刀を入れ、ケースを拝借し、又、女だったら耳元で囁き自ら差し出させる。
俺はもうなんかドラッケン一族の誇りってなんですかギギナさん?
まぁプライドとか金にならないとよくいいますけど
その金にならないものに固執する普段の姿は何処吹く風ですね。
とか思わず口調と言うかある意味説明口調が違いますよ。
 

 

 

 


ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ
ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ
ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ
ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ
 

 

 

 

 

 
どうせ、すろうが儲け様が俺に元手が帰ってくる
と言う希望的楽観またの名を現実逃避は
後で辛いだけなので早めに早期摘出。
俺はより軽量化をとても原始的な方法で
実現した財布を懐にしまい、パチンコ店をあとにした。
・・・何しに来たんだろう。







 



 「塾の講師・・・・真剣に考え始めようかな。」













(文字書きさんへ100のお題)08パチンコ
       されど罪人は竜と踊る
                ギギナとガユス

 

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なんかアレだ。
今、こうして生きてるのって奇跡の連続だと思う。
とりあえずいるかどうだかわからない上に
頼りになるかどうかわからない、
それ以前に自分が信じているのかどうかも微妙だが、
縋りたい時だけ縋るというのは
人間は悲しいナマモノですねってことにしとけ。







「死ぬ。今回こそはマジで死ぬ。今度こそ死ぬ?…え?死んじゃうの?」








視界の端には。
隣で娘であり家具で分類すると椅子にあたる
ヒルルカに優雅に腰をかけ、
午後にまどろむ相棒がいる。






「何処かに泉がないかな~、こうギギナを落とすと
 『オツムが可愛そうな相棒を持つあなたが落としたのは、
  品行方正で優しいギギナですか?
     それとも男気溢れて頼れる男のギギナですか?』
 とかいってくれる都合の良すぎる女神様。
 しかも元のギギナは返さないでいてくれる。」







そんなオレの絶対ありえないけれども
切なる願いを発達した犬歯を見せながら、
ギギナは笑う。









「安寧しろ、ガユス。オマエがいるのは
  私とあの女とのドロ沼だ。」
「ギギナ、オマエって安心って言葉を
  取り違えてないかそれは諦念だ。」











神なんざいない、と
青臭い台詞を吐きそうなエリダナの午後。








「そもそも沼に女神はいない」










<擬音語で10のお題>  05 ずぶずぶずぶ
        されど罪人は竜と踊る
             ギギナとガユス



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ごみってどこにでもいるよね。
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よくわかる例。
ゴミ箱には捨てちゃヤです。
生ゴミの日はイヤにビクビクするんだぜ。


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